会社事情: 2010年2月アーカイブ
今日は、このところ会社で感じた話しをしたいと思います。
うちの会社は、3つの部署があるんですが、そのうちの一つである技術部の作業者は社内コミュニケーションがまったくとれず、部内の雰囲気が悪い状態がずーっと続いているんです。そこで、私が改善プログラムを打ち出すために、社内分析の社員面談を行いました。
社員面談は全員と行ったのですが、なぜ部内の雰囲気が悪いのか?なぜ、仕事を覚えるスピードが遅いのか?なぜ、指示通りに仕事ができないのか?なぜ、社員同士で仕事の話しをすると会社の不利益になることをするのか?なぜ、報告・連絡・相談ができないのか?なぜ、社内のルールを守れないのか・・・といっぱいあるなぜ?の理由が判明しました。
原因としては、うちの会社の従業員の多くの人に理解力と説明力が不足しているからです。
「理解力」は、人が話したり説明をしたりしたことを頭で整理して、理解する力のことで、会話が長くなれば長くなるほど難しくなっていきます。また、自分で理解していても長い事柄だと覚えきれないため、メモ帳や手帳に書いて理解する能力も含まれます。
「説明力」は、そのままですが自分の考えや仕事の内容を他人に説明する能力で、人との誤解をなくしたり、他人に自分の意見や現場の状況、報告をする際に必要な、相手に解ってもらう能力です。
この二つが欠けていると・・・。
人の話しを理解できず、受けた指示や命令を解らない中途半端なまま行って、結果、人に伝える時にいい加減な内容を教えるため、管理者が会社全体をこまめにチェックしなくてはならず、仕事を覚えるスピードや責任のある仕事が覚え難いことにもつながります。また、自分の作業や問題点をうまく説明できなかったり、他人が困っていることを説明されても理解してあげられなかったりして、会社内の雰囲気も悪化していく状態です。些細な誤解や人間関係の悪化がなぜ起こっているのかがよく理解できました。
この二つの能力を訓練するのは特別なことはなく、ただ日常の作業や習慣に経験値がたまる何かを組み込んでいくしかないんです。今、私が行っている簡単なことは、指示を出した後の「復唱」を義務づけ「理解力」をアップさせる。私が出した指示を他人に伝える前に私に説明させ、説明力を鍛える。これらでどのくらい早く鍛えられることやら・・・。
セバスチャンが退職し、私の部署のその後です。
私の戦友セバスチャンが1月31日付けで完全に退職をしました。その後、暫定的に滑り込むように後釜になったのが、クマ(体が大きく、ボーっとしていてクマに似てるから)です。
クマさんは、今年37歳だったかな?独身男性で大学卒業後36歳まで、ずーっと派遣社員で過ごしてしまったため、「考える力」や「情報収集能力」が著しく不足していて、決まっている仕事や単純労働を繰り返し行うのが大好きなタイプです。
ただし、教員免許を持っていたり、不平不満をあまり言わないなど、いい面もあるんですが、心が弱い!!
自分で考えて難しそうな仕事だと、すぐに凹んで「僕にはできません。。。」とやる前から諦める、「負け癖!」のついた状態なのです・・・。
情報を収集して、この仕事ができそうかどうかを考えればいいのに、自分が苦手な系統の仕事や、やったことのない仕事は基本として不可・・・。もうちょっと、考えましょうといったところでしょうか?
ただし、性格がとても穏やかなので、人にあんまり嫌われないタイプのようで新人や同僚とうまく話していると思われるため、部署としてはうまくまとまっている感じが伺えます。
先日、社員面談を行ったと前にブログで書きましたが、クマさんの面談の際に「今後、どんな仕事をしたいか?」との問いに、以下の回答が帰ってきました。
①とりあえず、●●さん(僕ね)の仕事ができるようになりたいです。
②仕事を覚えるのに残業するのはいいんですが、ちょっとづつ自分のペースで覚えたいです。
③家での自己勉強は、ほとんどしたくないです。
④でも、がんばります!
そこで、昨日の残業時間に回答に解する私の解答を出してあげたのです。
①私の仕事の全体を職務記述書で見せて、説明をした。
②私の仕事内容を大きく分けると6つある事を説明した。
1.生産管理を主体とした、数字系管理と数字系分析
2.品質管理を主体とした、計測機器での検査スキルと製品分析
3.工程ラインでの一般作業者が休んだ際の代わりを務める仕事
4.苦情処理、業者折衝、取引先訪問等の営業系業務
5.工程内の効率や作業者の配置、費用削減等の改善業務
6.部署内従業員の能力や経験に応じた教育訓練プログラムの作成と実施
③それぞれの仕事にどんな能力が必要で、どんな訓練が必要なのか説明した。
④今のクマさんの能力を簡単に適正試験した。
⑤一つをどのくらいで覚えられるかを簡単に説明した。
⑥私がどーやって覚えられたかを説明した。
⑦この会社に入る前に持っていたスキルと、入ってから覚えたスキルを説明した。
→元々持ってたスキル・・・1,4,5,6
→この会社で身に着けたスキル・・・2,3
※ただし、すべてのスキルはこの会社で磨かれ、いい経験になった。
話しが終わった後には無言になり、「とりあえず」といっていたものが余りにも考えていたものと離れすぎていた様子でした。情報収集能力が不足しているから、相当楽観的に捕らえていた様子で、今の仕事(セバスチャンがしていた仕事)を何年か、がんばれば私のようにいろいろな能力が身につくと思っていたそうです。
帰りに、「さて、クマさん。家に帰って自己勉強をしないで、毎日の勤務時間の8時間の中で、どーやって私に追いつきますか?」と意地の悪い問題を出したところ、「不可能です・・・。努力をしても追いつけないと思います・・・。」と帰ってきたので、「では、6つの内どれか一つからはじめましょう。」と返した訳です。
本人は教員免許も持っているので教育訓練をうまくなりたいと言っていました。
「じゃあ、工程内の手順書を私に説明してみてください。新人を教えると仮定して・・・。」
クマさんの課題が、「日本語で人に解りやすく説明をする」ことになったのは、言うまでもありません。。。
