海外と国内の材料販売の違い

ちょっと仕事の余談・・・。

最近、海外製品の安価なコストにより国内製造業が壊滅的打撃を受け、もはや瀕死のタヌキになっていますが、なぜこんなになってしまったのか?を鉄鋼材料にスポットを当てて、簡単に説明します。

 

【日本の鉄鋼材料の流通経路】

材料の流通経路は様々な種類がありますが簡単に言うと、鉄の塊を新日鉄①が精製しています。これを、各錬成メーカー③が購入して行くんですが、その仲介業者②が鉄を横流しするだけでマージンを取るのです・・・。錬成メーカー③が炭素濃度や硫黄と言った元素を混ぜて材料として精製し、これを⑤の鉄鋼業者がお客の使用用途に近い材料の太さや長さに加工するんです。しかし、錬成メーカー③はやっぱり鉄鋼業者⑤に納品する前にピンハネ業者④がいて、何も材料に手を加えないのにマージンを取るんです。鉄鋼業者⑤はさらに材料小売業者⑥に配送させて、⑦で当社のような工場に納品となります。

つまり、①→②→③→④→⑤→⑥→⑦で納品となります。仮に、すべての業者が原価100円で+20円ずつマージンを取るとそれぞれの業者への販売価格は下記の通りとなります。

①100円→②120円→③140円→④160円→⑤180円→⑥200円→⑦200円で購入・・・。

すでに原価の2倍になってます~~☆

 

【海外の鉄鋼材料の流通経路】

海外もいろいろありますが、簡単に言うと・・・。鉄の塊を新日鉄のような企業①が精製しています。これを、各錬成メーカー②が購入し、炭素濃度や硫黄と言った元素を混ぜて材料として精製し、これを③の鉄鋼業者がお客の使用用途に近い材料の太さや長さに加工するんです。そして顧客である当社のような工場④に納品となります。

つまり、①→②→③→④で納品となります。仮に、すべての業者が日本と同様に原価100円で+20円ずつマージンを取るとそれぞれの業者への販売価格は下記の通りとなります。

①100円→②120円→③140円→④140円で購入・・・。

つまり、日本よりも60円も安いんです。

 

よって、1kg=200円と1kg=140円の材料を30t使用してしまうと、1kg=200円だと600万円の原材料費、1kg=140円だと420万円の原材料費で180万円も異なるんです。そのため若干、質が悪くても30%不良品で同じ単価、もしくはパートタイマー20万円×2人で納入時の材料検査を全数行ってもお釣りが来るんです。

原材料費でこんなに違うから日本は世界競争に勝てないのも道理ですな・・・。

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